バージョン15がリリースされました。

Mnova Ver.15.0.0では主に下記の新機能が実装されております。
◎ DOSYモジュールの強化
◎ 3D NMR データ処理能力
◎ 3Dスペクトル ビューアー
◎ AIを活用したピークピッキングアルゴリズム
◎ 高度な位相補正とベースライン補正の強化
その他、多くの機能改善が行われております。

【v15の主な新機能】
●DOSYモジュールの強化
Mnova 15では、DOSYモジュールに思慮に富んだ機能強化が導入されています。今回のアップデートでは、改良された誤差分析、重み付け、およびモンテカルロ・フィッティングを統合して、より正確なDOSYスペクトル計算を行うためにアルゴリズムが改良されました。これらの技術的な改善と並行し、より幅広い種類のPFG実験に対するサポートの拡張が含んでいます。新しいグラフィック機能もこのアップデートの一部であり、結果のより明確で詳細な視覚分析をユーザーに提供します。

●3D NMR データ処理能力
●3Dスペクトル ビューアー
Mnova NMRは、Bruker-processedファイル(例: 3rrr形式)から始まる3D NMRデータを新しくサポートすることにより視野を広げました。MESTRELAB RESEARCH社は、時間領域データを含めるための機能を積極的に拡張しており、その機能強化は間もなく提供される予定です。さらに、最新バージョンでは、CARA、CCPN、Sparky、TopSpin などのNMRソフトウェアのピークリストとのシームレスな統合が保証され、研究者にとってよりスムーズなワークフローが促進されます。

●AIを活用したピークピッキングアルゴリズム
Brukerとの提携により、Mnova NMRへの高度な追加機能、つまりDeep Learning.iに基づくピーク選択アルゴリズムを提供できるようになりました。この最先端のツールは、特に正確な定量的NMR(qNMR)結果の達成において、信頼できるGSD(グローバル スペクトル デコンボリューション)アルゴリズムの機能を強化します。新しい先駆的なAI対応の自動ベースラインおよび位相補正と組み合わせることで、NMRスペクトル分析の精度と運用効率の新しい基準を確立します。

●高度な位相補正とベースライン補正の強化
MESTRELAB RESEARCH社は、位相歪みとベースライン歪みを同時に補正するように設計された新しいDeep-learningアルゴリズムを導入しました。これは、蔓延するNMRの課題に対する、より統合されたソリューションです。この進歩は、Brukerとのコラボレーションのもう一つの成功であり、まずは、1H NMRスペクトルのみに利用可能です。統合されたアルゴリズムは、Deep-learningベースのピーク選択アルゴリズムを完全に補完するものとして機能し、スペクトル分析全体を強化します。
また、迅速な処理の必要性を認識し、Mnova NMRには、さまざまなNMR実験への適用範囲を広げる強化されたベースライン補正アルゴリズムが含まれるようになりました。これらの改善により、効率と精度の調和のとれたバランスが保証され、現代のスペクトル分析のスピードの要求に応えます。

詳細はメーカーサイト（英語）をご覧ください。
https://resources.mestrelab.com/whats-new-in-mnova-15-0-0/